アカシアはちみつは、日本人に馴染みの深い定番の天然甘味料です。上品な風味や美しい色から、アカシアはちみつは「はちみつの女王」とも称されています。アカシアはちみつは、世界的に知名度が高く栄養に富んでいるため、食生活に取り入れてみようと考えている人も多いでしょう。
そこで当記事では、アカシアはちみつの特徴や、アカシアはちみつをおいしく食べるための方法について紹介します。おすすめのアカシアはちみつも紹介するため、併せてチェックしましょう。
アカシアはちみつは、ニセアカシア(和名:ハリセンジュまたはハリエンジュ)という北米原産のマメ科樹木の花から採取できるはちみつです。ハンガリーや中国が代表的な生産国として挙げられますが、国産のものも数多く存在し、東日本、特に長野県や秋田県が国産品の主な産地となります。
アカシアはちみつの旬(採れる時期)は、ニセアカシアの木に美しい白い花が咲く5月~6月ごろです。ニセアカシアの開花期間は約1週間と短く、はちみつを採取できる期間も短いという特徴があります。
はちみつには花ごとで独特の風味を持つ場合がありますが、アカシアはちみつは風味にクセが少ない点が特徴です。日本人好みのスッキリとした甘さで、香りも色味も上品であるため、料理やお菓子作りに取り入れやすいことが人気のポイントといえます。
ここでは、アカシアはちみつに含まれる栄養素と、はちみつが持つ特性の1つである結晶化についてチェックしましょう。
アカシアはちみつの主な成分は糖類(糖質)ですが、他にもさまざまな栄養素が多種類に含まれています。アカシアはちみつに含まれている代表的な栄養素を見てみましょう。
糖類 | ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、オリゴ糖 |
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アミノ酸 | バリン、アルギニン、ロイシン、イソロイシン、プロリン |
ビタミン | ビタミンB群(B1、B2、B6、葉酸、パントテン酸、ナイアシン、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンK、ニコチン酸 |
ミネラル | ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガン、銅 |
有機酸 | グルコン酸 |
ポリフェノール | ρ-クマル酸、カフェ酸、クリシン |
酵素 | ホスファターゼ、ジアスターゼ |
アカシアはちみつは栄養価が高く、上記の他にも人間の体に必要な栄養素が複数含まれています。毎日の食生活に、多種類の微量栄養素を含むアカシアはちみつを上手に取り入れましょう。
はちみつを購入したものの、知らないうちに固まってしまったという経験のある人は多いでしょう。はちみつが固まってしまう現象を「結晶化」といいます。はちみつが結晶化する原因はさまざまです。
結晶化の主な原因としては、室温が15°C以下、室温の寒暖の差が大きい等の環境条件があげられ、冷蔵庫など保管は結晶し易くなるので常温保存が好ましい。ただし、はちみつは結晶化しても品質には大きな問題はありません。
結晶化を防ぐためには保存方法に注意して一定の温度管理を行い、15°C以下の低温となる状態で保管しないようにしましょう。
また、はちみつが結晶化する原因には、はちみつに含まれるブドウ糖と果糖の割合も関係しています。ブドウ糖の比率が高いはちみつは結晶化しやすく、果糖の比率が高いはちみつは結晶化しにくい傾向があるため、結晶化を避けたい人は果糖の比率が高いものを選びましょう。
アカシアはちみつは果糖の含有量が多いため、他のはちみつよりも結晶化しにくいです。はちみつの結晶化を避けたい人は、はちみつを選ぶ際にアカシアはちみつを検討しましょう。
アカシアはちみつは、クセが少なくスッキリとした味わいであるため、普段はちみつを食べない人でも食べやすく、料理やお菓子作りと相性が良いという特徴があります。
また、粘り気も他のはちみつと比べて小さいため、ホットケーキやトースト、シリアル、ヨーグルトにかけるなど、はちみつ本来の風味を楽しむ食べ方もおすすめです。
アカシアはちみつを使ったおすすめの料理には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、おいしい食べ方ができる料理・お菓子のレシピを3つ紹介します。ぜひ、アカシアはちみつを毎日の食生活に取り入れる際の参考にしてください。
スッキリとした優しい甘さは、アカシアはちみつが持つ長所の1つです。アカシアはちみつの優しい甘さを活かして、子どもも大人も楽しめるプリンを作ってみましょう。
【材料(2人分)】
<プリン>
<カラメルソース>
【作り方】
<カラメルソース>
① 鍋に砂糖・アカシアはちみつ・水を入れて火にかけ、カラメル色になるまでゆっくりと混ぜながら加熱する。
② 好みの色になったら、熱湯を少しずつ加えて手早く混ぜる。
③ プリン型(容器)にカラメルを入れる。
<プリン>
① 卵をボウルに割り入れ、泡立てないようにほぐす。
② ①に砂糖とアカシアはちみつを加え、泡立てないように混ぜる。
③ 鍋で牛乳を温める。沸騰寸前まで温まったら、バニラエッセンスを適量添加して混ぜる。
④ ②に③を少しずつ加える。泡立たないように混ぜ、「す」が入る原因を作らないようにする。
⑤ ④をこし、カラメルを入れたプリン型に入れる。入れ終わったプリン型にはアルミホイルを被せてフタをする。
⑥ プリン型を深めのバットに入れ、プリン型の3分の1ほどの高さまでくるよう、熱湯をバットに注ぐ。
⑦ 160℃~170℃で予熱済みのオーブンに入れ、20~30分ほど蒸し焼きにする。
すき焼きの割下を作る際に、砂糖の代わりにアカシアはちみつを調味料として使うと、口当たりがまろやかになります。さらに、お肉を柔らかく仕上げられるため、ぜひ試してみてください。
【材料(2人分)】
<割下>
【作り方】
① ねぎは斜め切り、しいたけは軸を取り、白菜は5cmほどにカットする。しらたきと焼き豆腐は食べやすい大きさに切り分ける。
② <割下>の材料を混ぜ合わせる。
③ 鍋を温めて牛脂を塗る。ねぎと牛肉に焼き色が付いたら②を入れ、残りの食材も加えて一緒に煮る。
アカシアはちみつはドリンクにも利用できます。特に「コーヒーを飲みたいけれど、ブラックコーヒーは苦手」という人は、アカシアはちみつを加えてみましょう。苦さが和らぎ、コーヒーの深いコクと、アカシアはちみつの優しい甘さを感じられます。
【材料(1杯分)】
【作り方】
① 好みの濃さのコーヒーを淹れる。
② 温かいうちにアカシアはちみつを加え、よくかき混ぜる。
また、ホットコーヒーとホットミルクをカップに加え、そこに大さじ1のアカシアはちみつを入れると、ハニーミルクコーヒーの完成です。お好みに合わせてコーヒーとミルクの分量を調整しましょう。
アカシアはちみつは、さまざまな料理やお菓子に利用しやすいはちみつであるため、常備しておいて損はない食品です。アカシアはちみつを選ぶ際には、添加物などを加えていない「純粋はちみつ」を選びましょう。「純粋」表記のあるアカシアはちみつは多数販売されていますが、特におすすめの製品を2つ紹介します。
①純粋蜂蜜『アカシア』
武州養蜂園の純粋蜂蜜『アカシア』は、食品衛生法の品質基準以外にプラスして、314種類もの農薬検査をクリアしたはちみつです。
②花の露キッチンボトル(純粋アカシアはちみつ)
「花の露」は、冷たいものにも溶けやすことで人気を集めています。キッチンボトル入りのものはワンアクションで開閉できることで手軽に使えるため、●スプーンガいらず●ベトつかず、大変便利な容器に入っています。自分用にはもちろんギフトにもおすすめです。
アカシアはちみつは、スッキリとした甘さとクセのない上品な香りや味わいが特徴的なはちみつです。結晶化しにくいため使い勝手に優れ、多種類の栄養素が含まれているため、ぜひ毎日の食生活にアカシアはちみつを取り入れてみてください。
アカシアはちみつを選ぶ際は、添加物が含まれていない純粋はちみつを選ぶことがおすすめです。商品名に「純粋」という表記のあるアカシアはちみつを選び、さまざまな料理に活用してみましょう。