コンドロイチンの特徴|摂取することで期待できる効果から選び方まで

コンドロイチンは、関節のスムーズな動きを助ける成分として広く知られています。しかし、コンドロイチンの具体的な特徴や、摂取することで期待できる効果などを具体的に知っている方は少ないでしょう。

そこで今回は、コンドロイチンの特徴と摂取することで期待できる効果を解説します。また、品質の良いコンドロイチンの選び方も紹介しているため、コンドロイチンの購入を検討している方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

1.コンドロイチンの特徴

ギリシャ語で「軟骨」を意味しているコンドロイチンは、ムコ多糖体と呼ばれる粘性物質で、プロテオグリカンという軟骨の成分の1つです。コンドロイチンは、軟骨・目の角膜・骨・各臓器・皮膚などに分布しており、中でも関節軟骨に多く含まれています。

1-1.「コンドロイチン」と「グルコサミン」の違い

コンドロイチンの他にも、グルコサミンという成分が関節の動きをサポートすると言われていますが、それぞれどのような違いがあるのか分からない方も多くいるでしょう。
ここでは、コンドロイチンとグルコサミンの違いを説明します。

以下は、コンドロイチンとグルコサミンの特徴を表にまとめたものです。

コンドロイチン
  • ムコ多糖の1つ
  • 軟骨の主成分であるプロテオグリカンを構成する成分
  • 納豆や山芋など、ネバネバとした食品に含まれていることが多い
グルコサミン
  • アミノ糖の1つ
  • 軟骨の主成分であるプロテオグリカンを作り出す原料
  • 納豆や山芋などのほかに、エビやカニなど、甲殻類の殻にも多く含まれている

上記の表から分かるように、コンドロイチンとグルコサミンにはさまざまな違いがありますが、健康には欠かせない物資であることは共通しています。

健康な体づくりに欠かせないコンドロイチンとグルコサミンは、それぞれ別の働きをしながら、互いに影響を与え合います。そのため、2つの栄養を同時に摂取することで、相乗効果を期待することができるでしょう。

2.コンドロイチンを摂取することで期待できる効果

コンドロイチンは、体の不調などを改善・予防する効果があると言われています。それでは、具体的にはどのような効果を促すのか気になるところです。

ここからは、コンドロイチンを摂取することで、期待できる効果を順番に確認しましょう。

■膝や腰などの関節痛の改善を助ける
軟骨を形成している成分の1つであるコンドロイチンは、加齢とともに減少していきます。加齢とともにコンドロイチンが減少すると、骨同士がぶつからないようにクッションの役割を持っている軟骨がすり減り、関節痛を引き起こします。

そこで、すり減った軟骨に保湿性・弾力性を与え、傷ついた軟骨を修復・再生させる効果があると言われているコンドロイチンを摂取することで、膝や腰などの関節痛の改善を助けます。

■高血圧・動脈硬化の予防を助ける
コンドロイチンは、軟骨を修復・再生させるがあるだけでなく、血液中のコレステロールや過酸化脂質を除去する働きがあります。そのため、動脈硬化や高血圧を予防を助ける、と言われています。また、コンドロイチンは体内の総合組織の構成を正常にするため、腎疾患の改善もサポートできます。

■骨粗しょう症の予防・改善を助ける
コンドロイチンは、カルシウムの代謝に関係しており、骨の成長や骨折時などの回復を支える働きを持っています。そのため、カルシウムの減少が原因で起こる骨粗しょう症の予防・改善を助けることができます。

■肌・髪・爪などのアンチエイジングを助ける
コンドロイチンは高い保水力を持っており、皮膚の保水性を向上させるため、肌を若返らせることが可能と言われています。また、コンドロイチンは、肌にハリ・ツヤ・弾力を与えるなど、美容効果も発揮するため、艶やかな肌と若々しさを保つアンチエイジング効果をサポートします。

■ドライアイの改善を助ける
コンドロイチンは涙に近い成分です。そのため、ドライアイ対策の目薬に使用されていることが多くあります。また、コンドロイチンは白内障手術後の眼圧上昇を抑制する働きもあるため、ドライアイだけでなく、目に対する症状の改善を助けます。

上記からわかるように、コンドロイチンには多くの症状に対して予防・改善のサポートをすることができます。ただし、コンドロイチンを摂取する際も、医薬品と同様に用法・用量があります。用法・用量を守らずに利用すると、逆に健康を害するリスクもあります。そのため、コンドロイチンを摂取する際は、あらかじめ利用方法をしっかりと確認しましょう。

3.品質の良いコンドロイチンサプリの選び方

品質の良いコンドロイチンサプリを購入するためには、以下の2つを押さえて商品情報を選ぶことが重要です。

  • コンドロイチンの原料が動物性である
  • 添加物が配合されていない

ここからは、上記2つの選び方について、具体的に解説します。コンドロイチンサプリを選ぶ際はぜひ活用してください。

3-1.コンドロイチンの原料が動物性である

コンドロイチンサプリの原料には、動物性と植物性の2種類があります。植物性のコンドロイチンサプリは、動物性のものに比べて吸収性が低いため、植物性のコンドロイチンサプリを利用しても、サポート効果をあまり期待できません。そのため、関節痛の改善・予防のためにコンドロイチンを摂取したい場合は、原料が動物性のコンドロイチンサプリを選びましょう。

ただし、動物性のコンドロイチンであっても、原料表記に「コンドロイチン含有サメ軟骨」と書かれている場合は注意が必要です。原料表記にあるコンドロイチン含有サメ軟骨は、コンドロイチンそのものではなく、コンドロイチンが含まれているサメの軟骨のことです。

原料表記にコンドロイチン含有サメ軟骨と書かれている場合、コンドロイチンは、実際に表記されている成分量のうちの10~15%ほどしか含まれていないことが多くあります。そのため、コンドロイチンサプリを購入する際は、原料表記に注意しましょう。

3-2.添加物が配合されていない

コンドロイチンサプリの中には、着色料や香料、保存料、甘味料など、多くの添加物が配合されている場合があります。
しかし、基本的にサプリは毎日服用するものであるため、添加物は不要な成分です。そのため、コンドロイチンサプリを購入する際は、添加物がなるべく含まれていない商品を選びましょう。

添加物が含まれているかどうかは、成分表で確認することができます。

まとめ

コンドロイチンは、骨と骨が擦れることを防ぐクッションのような役割を持っている成分です。そのため、膝痛や腰痛などの関節痛を患っている方は、コンドロイチンサプリを摂取することがおすすめです。