はちみつの種類|どれぐらいある?自分に合う商品の選び方も!
はちみつは、自然な甘みとまろやかな食感から、多くの人に愛されている食品です。しかし、ミツバチが採取する花によって、はちみつの香り・色・味は異なります。さまざまな種類のはちみつが販売されているため、それぞれどのような特徴があるのか知らない方は多いでしょう。
そこで今回は、採取する花ごとにはちみつの種類を解説します。自分に合うはちみつの選び方も紹介するため、おいしいはちみつを買いたい方はぜひ参考にしてください。
1.はちみつの種類は何種類?
はちみつは、ミツバチが花の蜜から集めた自然からの贈り物です。蜜源となる花はさまざまな種類があり、花蜜の種類によってはちみつの香りや色、味は変わります。蜜源の花は、レンゲやコーヒー、アカシアなどが有名です。
ここからは、蜜源の花ごとに、はちみつの種類を解説します。それぞれのはちみつの「香り」「色」「味」「合う料理」も説明するため、はちみつの購入時に参考にしてください。
1-1.レンゲ花はちみつ
レンゲ花はちみつは、日本原産のはちみつとして知られている、人気のはちみつです。4~5月に開花時期を迎えるレンゲは、岐阜県で多く採取されています。
レンゲ花はちみつ | |
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香り | ほのかなフローラルの香り |
色 | 淡い黄色 |
味 | まろやかな口当たりでクセがない |
合う料理 | トースト、ヨーグルト、肉料理、魚料理 |
レンゲ花はちみつは、クセがなくまろやかな口当たりで、どのような料理にも合います。そのまま食べてもおいしいことはもちろん、料理の隠し味にも最適です。
1-2.コーヒー花はちみつ
コーヒー花はちみつは、コーヒーの木に咲く花から作られます。コーヒーの花はベトナムなど一部地域を除いて開花期間が短いため、コーヒー花はちみつは希少価値が高い種類です。
コーヒー花はちみつ | |
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香り | 淡いコーヒーの香り |
色 | 琥珀色 |
味 | ほのかな酸味と苦味、コクがある |
合う料理 | アイスコーヒー、トースト |
コーヒー花はちみつの特徴は、コーヒー特有の香りや味がほのかに感じられることです。アイスコーヒーにコーヒー花はちみつをシロップ代わりとして入れると、最高のマリアージュを楽しめるでしょう。
1-3.アカシア花はちみつ
アカシア花はちみつは、レンゲ花はちみつと並ぶ日本の代表的なはちみつです。主に、長野県や群馬県の山間部、北海道や東北などの寒冷地を原産地としています。
アカシア花はちみつ | |
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香り | フローラル系の香り |
色 | 薄い黄色 |
味 | 上品な風味で、すっきりとした味わい |
合う料理 | トースト、ミルク、そのまま |
アカシア花はちみつは、すっきりとした上品な味わいが魅力です。はちみつ特有の甘ったるさがあまりないため、はちみつが苦手な方でも抵抗なく食べられます。
1-4.ソバはちみつ
ソバはちみつは、ソバの花から採取されるはちみつで、長野県などソバの産地で多く生産されています。鉄分やミネラルを多く含み、栄養価が高いはちみつとしても知られています。
ソバはちみつ | |
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香り | 独特の香り |
色 | 黒砂糖のような濃い色 |
味 | 多少の苦味がある |
合う料理 | ジンジャーブレッド、味が濃い肉料理、煮込み料理 |
ソバはちみつは、独特の香りとコクが特徴です。フランスではジンジャーブレッドを作るときに重宝されていますが、日本的な薄めの味付けにはあまり適していません。ソバはちみつを料理で使うときは、味付けが濃い料理にコク足しとして加えるとよいでしょう。
1-5.ミカン花はちみつ
ミカン花はちみつは、ミカンから取れるはちみつです。和歌山県や静岡県など、ミカンの産地で生産されています。
ミカン花はちみつ | |
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香り | 柑橘類のさっぱりとした香り |
色 | オレンジがかった色 |
味 | 粘性が強く、マイルドな甘みとさわやかな柑橘系の味 |
合う料理 | 紅茶、トースト、マリネなどの和え物 |
ミカン花はちみつは、柑橘類ならではの香りと味が特徴です。紅茶との相性がよいため、砂糖代わりとしてミカン花はちみつを入れると、ほのかなフレーバーを味わえます。粘性が強く、しっかりとした甘さがあることから、和え物にも最適です。
1-6.リンゴ花はちみつ
リンゴ花はちみつは、青森県などリンゴの産地で生産されています。リンゴの開花期間は約10日間と短く、収穫量が少ないはちみつです。
リンゴ花はちみつ | |
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香り | リンゴの豊かな香り |
色 | 濃い黄色 |
味 | ほどよい酸味とフルーティな味わい |
合う料理 | トースト、ヨーグルト、アイスクリーム、煮物 |
リンゴ花はちみつの特徴は、リンゴのさわやかな酸味と味わいを受け継いでいる点にあります。リンゴ花はちみつは味わいにクセがなく、そのまま食べても問題ありません。パンやヨーグルトにリンゴ花はちみつをかけると、リンゴのフルーティな味わいを楽しめます。
1-7.クローバーはちみつ
クローバーはちみつは、海外でも人気のあるはちみつです。クローバーに咲いている白い花から取れ、日本では牧畜が盛んな北海道が主な産地となっています。
クローバーはちみつ | |
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香り | 上品でほのかな香り |
色 | 淡い黄色 |
味 | クセのない甘さを感じるが、後味はさわやか |
合う料理 | トースト、ヨーグルト、ハーブティー、そのほか多数の料理 |
クローバーはちみつの特色は、上品な香りとクセのない味です。どのような料理に使っても、味付けの邪魔をしないため、万能的に使うことができます。紅茶やハーブティーに入れてもよいでしょう。
1-8.ラベンダーはちみつ
ラベンダーはちみつは、香料として有名なラベンダーから取れるはちみつです。ラベンダーの香りは心を穏やかにすると言われており、アロマやハーブとしてラベンダーは重宝されています。
ラベンダーはちみつ | |
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香り | 淡いフローラルの香り |
色 | 透き通った琥珀色 |
味 | 甘さは強めだが、後味はさっぱりしている |
合う料理 | トースト、ヨーグルト、紅茶、マドレーヌなどのお菓子 |
ラベンダーはちみつは、ラベンダー由来の豊かな香りが特徴的な食材です。紅茶やハーブティーなどの飲み物に入れると、ラベンダーの香りも味わうことができます。ラベンダーはちみつは上品な香りと甘みがあるため、お菓子作りの隠し味にもおすすめです。
1-9.マヌカ花はちみつ
マヌカ花はちみつ(マヌカハニー)は、ニュージーランド原産のはちみつです。ビタミンなど多くの栄養素を含むことから、ニュージーランドでは高級品として扱われています。
マヌカ花はちみつ | |
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香り | スパイシーな香り |
色 | オレンジに近い濃い褐色 |
味 | まったりとしてコクのある味 |
合う料理 | ヨーグルト、濃い目の料理やソースの隠し味 |
マヌカ花はちみつは、濃厚で個性的な味わいです。西洋料理のソースなど、濃い目の味の食品に隠し味・調味料として使うとよいでしょう。
2.おいしいはちみつの選び方
はちみつは、各種ブランドやメーカーから発売されています。たくさんの種類があるため、おいしいはちみつを探したくても、どれを選べばよいか迷ってしまう方もいるでしょう。
その際は、「原産地名・原料名・採蜜花名」「養蜂場」「純粋はちみつ」に着目すると、自分に適したおいしいはちみつを選ぶことができます。
●原産地名や原料名、採蜜花名から選ぶ
はちみつを選ぶときは、まず商品ラベルの「原産地名」「原料名」「採蜜花名」を確認してください。最近は国産だけでなく、海外産でも安全性・品質が担保されています。また、採蜜花により違いがあるため、はちみつの使い方に合わせて選択してください。
●養蜂場がわかるものを選ぶ
商品ラベルを見るときは、養蜂場・養蜂園が明記されているかも確認しましょう。養蜂家が明記されているはちみつは、安全度や品質が高い傾向にあります。
●純粋はちみつを選ぶ
はちみつには、「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」という種類があります。はちみつが持つナチュラルな味わいや自然の風味を楽しみたい場合は、純粋はちみつをおすすめします。
「はちみつ」と一口に言っても、さまざまな種類があります。はちみつの種類ごとに特徴や味わいは異なるため、はちみつを使う用途や家族の好みも考慮して、おいしいはちみつを選びましょう。
まとめ
はちみつは、蜜を採集した花により、さまざまな側面を見せる自然食品です。レンゲ花はちみつのように、クセが少なくほのかな香りを持つはちみつは、そのまま食べるだけでなく、多くの食品・調理法に使うことが可能です。また、コーヒーはちみつやラベンダーはちみつなど、味わいとともに豊かな香りを楽しめるはちみつもあります。
はちみつの種類がたくさんあるために、どのはちみつを選べばよいか困ったときは、花の種類や原産地などを確認しましょう。当記事で紹介した内容をもとに、自分に合うはちみつを見つけてください。