2024/05/30
はちみつとオリゴ糖、どちらも健康によさそうだけれど結局どっちがいいのかわからないという方向けに、はちみつとオリゴ糖についてまとめました。オリゴ糖とはちみつの知られざる関係を知っていただく機会となれば幸いです。
目次
オリゴ糖は砂糖やはちみつとどう違うのか、その意味や効果などの特徴を見ていきます。
オリゴ糖は人の母乳に含まれる他、天然の動植物にも含まれています。
オリゴはギリシア語で「少ない」を意味することから、オリゴ糖は「少糖類」と呼ばれることがあります。
ただし、オリゴ糖の明確な定義はなく、3個(場合によっては2個)~10個の糖分子が結びついたものをオリゴ糖と呼んでおり、オリゴ糖の中にもさまざまな種類があります。
10個を超える糖分子が結合したでんぷんなどは、「多糖類」と呼ばれてオリゴ糖と区別されています。
一方単糖類はブドウ糖、果糖、ガラクトースになります。
オリゴ糖には大腸内でビフィズス菌を増やす効果があり、腸内環境を整えることが知られています。
実は「はちみつかオリゴ糖か」という議論はナンセンスであると言えます。
なぜならはちみつにもオリゴ糖が含まれているからです。
はちみつの主要成分となるグルコースやフルクトースは単糖類、スクロースは二糖類となるため、オリゴ糖とは認識されません。
それでははちみつに含まれるオリゴ糖は何があるのかと言えば、イソマルトース、マルツロース、エルロースなどです。
含有量はそれほど多いとは言えませんが、含まれるオリゴ糖は花蜜の種類によって異なります。
また、オリゴ糖の含有量は、はちみつが熟成していく中で変化していくことがわかっています。
イソマルトースはイソマルトオリゴ糖とも呼ばれ、はちみつのほかにも清酒やみりん、みそ、しょうゆなどに含まれています。まろやかな甘みが特徴のオリゴ糖です。
イソマルトオリゴ糖は、主に腸内のビフィズス菌を増加させる整腸作用や消化性が部分的なこと、安全性が高いことが報告されています。
そのため、定期的な摂取によって腸内の健康を維持したり、便秘を改善したりする効果があるとされています。
また、厚生労働省が特定保健用食品として認めるなど、健康機能食品としての効果が期待されています。
ラフィノースは、砂糖の二大原料として知られるてんさいに多く含まれている成分で、はちみつにも含まれるオリゴ糖の一種です。
ラフィノースも整腸作用があることが評価され、特定保健用食品として認められています。
また、保湿効果の高さとサラサラとしたテクスチャーにより、多くのスキンケア商品や化粧品に使用されています。
先ほどはちみつにもオリゴ糖が含まれているため、「はちみつかオリゴ糖かという議論はナンセンス」であると書いたばかりですが、「オリゴ糖」という製品も各メーカーから販売されているため、どっちを使ったらよいのかと迷う方もいるかもしれません。
はちみつの味がどうしても嫌いという方にはオリゴ糖をおすすめしますが、砂糖の代わりにはちみつを使ったほとんどの料理でそこまではちみつの風味が気になるということはないため、圧倒的にはちみつをおすすめします。
その理由は、はちみつにはオリゴ糖以外の栄養素が含まれているからです。
はちみつには、微量ながらもビタミンやミネラルを含んでいるため、日常の使用でこれらの栄養素を摂取できる点が最大の魅力です。
このように天然のはちみつにもオリゴ糖は含まれていますが、はちみつにオリゴ糖を添加した製品やはちみつに似せたオリゴ糖添加商品も存在します。
もちろん正式にオリゴ糖を添加していますと表示されていれば問題ありませんが、あまりに価格が安いはちみつの場合には「はちみつ」と表示されていても果糖やオリゴ糖を添加した商品もあるので注意が必要です。
武州養蜂園のはちみつは、厳選した原料を自社国内工場で仕上げているため、安心してご利用いただけます。
特にこちらの国産純粋はちみつは、その時々の季節に応じた花蜜を使用して製造されており、濃厚な味わいが贈答品としても大変喜ばれています。